アセスメントでくみとれる「利用者の希望」

アセスメントを綿密に行うことで、ケアマネは利用者本人とご家族にとって最大の理解者となり、お互いの信頼関係の構築につなげることができるのです。

注意すべきは、望んでいる生活を阻む問題だけでなく、利用者が現在「生活上行っていること」「できていること」もピックアップすることです。そこには「利用者が望む生活への思い」が隠されているからです。

アセスメントでくみとれる例

〇利用者の状態

・以前に転倒骨折して以来、自力歩行が困難

・自宅に手すりなどはないが、家具などにつかまって自力で移動し、排泄も自力でトイレを利用している。

〇「生活上行っていること」「できていること」

・自宅内では周りの家具などにつかまって歩いている

・トイレには何とかつかまり歩きながら、自分で行っている

〇以上の情報からくみ取れる本人の希望

・家族に迷惑をかけずに、自宅でなるべく自立した生活を送りたい

・住み慣れた自分の家で、ずっと生活したい

事例から見えるもの

上の例なら、自力歩行が困難でも在宅で頑張って歩いて生活している、という事実の裏には、移動やトイレなどで家族に迷惑をかけたくない、住み慣れた自宅でこれからも生活していきたい、という本人の希望が隠されていることに、ケアマネは気がつかなければなりません。

こういった「隠されたニーズ」も見落とさず課題をピックアップしていき、ケアプラン作成の材料をみつけだします。

なお、課題分析の内容はケアマネだけがわかっていればいいものではなく、利用者本人やご家族も共通の理解のもとで行うようにします。