アセスメント時のヒアリングポイントとは

アセスメントがいかに大事かお分かりいただけたと思いますが、利用者さんにヒアリングを行う時に気をつけていることを紹介します。


アセスメントのヒアリングポイント

①健康状態に関すること

  • 通院はしているか、持病は何か、生活にどう影響しているか
  • 指示どおり服薬できているか、内服薬の内容は現物を確認すること
  • 栄養管理は適切にできているか、水分補給は適切か
  • 食事形態はどのようになっているか、義歯の有無や嚥下状態は
  • 排泄の状況はどうか、問題は無いか、便秘などしていないか
  • 睡眠は適切に取れているか
  • その他生活に影響するような、めまいの有無や痛みなど有無など

②ADL(日常生活動作)とIADL(手段的日常生活動作)

  • 自力での移動や起立の動作、四肢の動きについて
  • 食事、排泄、入浴はどのように行っているか
  • 衣類の着脱や、身だしなみは自力でできているか
  • 家の中での移動は安全にできているか
  • 外出の頻度及び交通手段について

③認知症の有無や症状

  • 本日の日時や自分のいる場所などの認識はどうか
  • 日頃の会話や意思疎通の様子はどうか
  • 精神的に安定しているか、不穏になったりしないか
  • その他、認知症に関する問題行動はないか

④社会との関わり

  • 近所づきあいはあるか
  • 買物など、定期的に外出しているか
  • 趣味サークルや、社会との関わりはあるか
  • 社会との関わりの頻度はどれくらいあるか

アセスメントの様子

1⃣挨拶する

まず名刺を渡すなどして挨拶。「初対面でもございますので、どのようなことでお困りなのか、お話を聞かせていただけますでしょうか?」といって、これまでの出来事や生活の様子を聞く

2⃣聞くときの態度に注意する

話を聞いている間に、「〇〇だったんですか」または、「なるほど、それでは大変ですね」と相手の話の内容を繰り返したり確認したりする一言を交えて、傾聴の態度を見せる

3⃣わからないところは確認する

ひと通りの話を聞いた後、「では、ここまでのお話でおたずねしたい点があるのですが・・・」と聞き足りない点などを質問していく

4⃣書類にサインをもらう

「居宅の届け出」や契約書へのサインをいただく

5⃣介護保険証を預かる

役所に上記の「居宅の届け出」を提出する際に介護保険証も提出すること

6⃣今後の説明

サービス担当者会議を行うなどの手続きをするので、後日ご連絡することなどを伝える

アセスメントでくみとれる「利用者の希望」

アセスメントを綿密に行うことで、ケアマネは利用者本人とご家族にとって最大の理解者となり、お互いの信頼関係の構築につなげることができるのです。

注意すべきは、望んでいる生活を阻む問題だけでなく、利用者が現在「生活上行っていること」「できていること」もピックアップすることです。そこには「利用者が望む生活への思い」が隠されているからです。

アセスメントでくみとれる例

〇利用者の状態

・以前に転倒骨折して以来、自力歩行が困難

・自宅に手すりなどはないが、家具などにつかまって自力で移動し、排泄も自力でトイレを利用している。

〇「生活上行っていること」「できていること」

・自宅内では周りの家具などにつかまって歩いている

・トイレには何とかつかまり歩きながら、自分で行っている

〇以上の情報からくみ取れる本人の希望

・家族に迷惑をかけずに、自宅でなるべく自立した生活を送りたい

・住み慣れた自分の家で、ずっと生活したい

事例から見えるもの

上の例なら、自力歩行が困難でも在宅で頑張って歩いて生活している、という事実の裏には、移動やトイレなどで家族に迷惑をかけたくない、住み慣れた自宅でこれからも生活していきたい、という本人の希望が隠されていることに、ケアマネは気がつかなければなりません。

こういった「隠されたニーズ」も見落とさず課題をピックアップしていき、ケアプラン作成の材料をみつけだします。

なお、課題分析の内容はケアマネだけがわかっていればいいものではなく、利用者本人やご家族も共通の理解のもとで行うようにします。